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健康な皮膚に少量の血液が付着してもhiv感染はないとききます

私の爪横に少し傷があり、傷の出血もかさぶたになって固まり流血していない状態で、もしかしたら一滴程度な血液らしきものにふれたかもしれないのですが、hivの危険性はないでしょうか
2025/08/31(日) 07:17 No.4310 EDIT DEL
血液の鉄人(元エイズ学会会員・現日本輸血・細胞治療学会特別会員)
おはようございます、メルマガ登録ありがとうございます。
健康な皮膚に少量の血液が付着しても、HIVに感染する可能性はありません。
ご自身の爪の横にできた傷がすでにかさぶたになって出血していない状態であれば、仮に一滴程度の血液に触れたとしても、HIVに感染する危険性はまず起こり得ないと考えられます。
HIVは、特定の体液を介して感染します。主な感染経路は以下の3つです。
1.性的接触感染: HIV感染者とのコンドームなしでの性行為による感染が最も多い感染経路です。
2.血液感染: 輸血や薬物注射の回し打ちなど、血液を介してウイルスが体内に入ることで感染します。
3.母子感染: HIVに感染した母親から、妊娠中、分娩時、または母乳を介して赤ちゃんに感染することがあります。
これらの感染経路に共通しているのは、HIVが直接、体の内部(血液や粘膜)に侵入する必要があるという点です。
ご心配されている状況について、HIV感染が成立するには、**HIVを含む血液が、体の内部まで到達するような深い傷(切り傷や刺し傷など)**がある必要があります。
HIVは、健康な皮膚のバリアを通過して感染することはありません。
かさぶたは、傷口を覆い、外部からの異物(ウイルスや細菌など)の侵入を防ぐ役割を果たします。
そのため、かさぶたができている状態では、HIVが体内に侵入する可能性はほとんどありません。
したがって、ご自身の爪の横の傷が既にかさぶたになっており、出血もしていない状態であれば、今回の状況でHIVに感染するリスクは無視できるほど低いと判断できます。
過度な心配は不要です。
2025/08/31(日) 07:42 No.1 EDIT DEL
マンション
ご丁寧にご回答ありがとうございました

細かいのですが、当時、鼻の穴が荒れてました
指に小さい血液がついていて、鼻の穴をほじっていた場合、hiv感染リスクはありますでしょうか
鼻の穴は粘膜と聞くため、神経質になってしまいました
鼻水に覆われた血液は感染力を失わないのではないかということも気になっています
2025/09/08(月) 15:47 No.2 EDIT DEL
血液の鉄人(元エイズ学会会員・現日本輸血・細胞治療学会特別会員)
血液が指に付いた状態で鼻をほじった場合でもHIV感染のリスクは非常に低いです。

感染リスクが低い理由としては、HIVは性に関して感染するウイルスですから一般的な日常生活で他人から感染することはまずありませんし、HIVは体外に出ると非常に脆弱ですぐに感染力を失いますので、指についた血液中のHIVは、空気に触れて乾燥することで、短時間で活動性を失います。

鼻の粘膜は確かに粘膜ですが、傷や出血がなければ、呼吸器系のウイルスでもないHIVが侵入することは考えにくいです。また、指についている血液の量がごくわずかであることも、リスクをさらに低くしています。

鼻水に覆われた血液についても、HIVの感染力は維持されないと考えられます。
鼻水の中には感染するほどのHIVは含まれていません。

ご質問の状況でのHIV感染リスクは、医学的にみて無視できるほど低く過度に心配する必要はありません。
2025/09/08(月) 15:57 No.3 EDIT DEL
マンション
度重なる確認で申し訳ありません
これで最後にします、お許しください

ミサさんへのご回答で、傷口、粘膜につき厳密な定義があり、気になってしまいました

私の状況
◯公民館のテーブルに少しの鼻水があり、赤色が混じっていた
◯もしかしてそれに触れたかもしれない
◯指には血の固まったかさぶたがあった
◯鼻の穴が荒れており時々指で触っていた

hivに関する心配事
◯指のかさぶたの血液は固まっていました
特段しみていなければ大丈夫でしょうか
◯鼻の穴が荒れていたため、時々指で触っていましたが、指先にその赤い鼻水がついていても鼻からの粘膜感染はないでしょうか
2025/09/14(日) 13:44 No.4 EDIT DEL
血液の鉄人(元エイズ学会会員・現日本輸血・細胞治療学会特別会員)
鼻水に血が混じっていたとのことですが、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)が鼻水を通じて感染する可能性は、医学的にも疫学的にも極めて低いと考えられます。
ご心配されている状況について、詳しくご説明します。
・HIVの感染経路と、今回の状況について
HIVは、感染者の体液(血液、精液、膣分泌液、母乳)を介して感染し中でも、粘膜や傷口からHIVが体内に入ることで感染が成立します。
ご質問の状況について、以下のように分析します。
・鼻水からの感染リスクは極めて低い: HIVは、体外に出るとすぐに感染力を失う、非常に弱いウイルスでたとえ赤色が混じっていても、それはごく微量の血液であり、空気や乾燥にさらされた環境ではHIVは死滅してしまいます。
鼻水そのものにHIVが含まれていたとしても極めて微量ですから、感染源となることは、まずありません。
・固まったかさぶたからの感染リスク: 指にあった「固まったかさぶた」は、すでに血液が凝固しており、その内部にあるHIVは外界との接触が遮断されています。仮にHIVが付着していたとしても、この状態からHIVが体内に入る可能性はほぼありません。
・荒れた鼻の穴からの感染リスク: 鼻の穴が荒れていたとしても、そこからHIVが感染する可能性は非常に低いです。
HIVが粘膜から侵入するためには、大量のHIVが含まれた体液が直接、粘膜に付着する必要があります。
今回の状況では、鼻水に触れた指先が粘膜に触れたとしても、HIVの量が極めて少ないため、感染は考えられません。
結論として、今回の状況でHIVに感染する可能性は、医学的に見てまずないと考えて差し支えありません。
HIV感染は、主に性行為や注射針の共有など、感染者の体液が直接、大量に体内に入ることで起こります。
不特定多数の人が利用する場所で、偶然HIVに触れたかもしれないという状況で感染することはt考えられません。
現実このようなことからのHIV感染の報告はありません。

2025/09/14(日) 14:13 No.5 EDIT DEL
先ほど問い合わせフォームで問い合わせさせていただいた件です。
10週目の陰性から、陽性に転じたケースを多く経験されたとお聞きして、最終の確認の検査を受けに行くのが少し不安になってしまいました。
これは、持病などで特殊なケースになるのでしょうか?
また、明日が80日目だと思うのですが、明日は確実に検査に行けるのですが、明日だと少し早いでしょうか?
2025/09/07(日) 15:05 No.4314 EDIT DEL
血液の鉄人(元エイズ学会会員・現日本輸血・細胞治療学会特別会員)
お手数をおかけして申し訳ございません。
今回8週目(56日目)の抗原抗体検査が陰性ですから、HIV-1の感染はなかったと判断できます。
抗体検査が10週目の陰性から、12週後に陽性に転じたケースは、それまで抗原抗体検査を受けていない事例です、今回はこの事例には当てはまりません。
後は日本国内ではまずありえないHIV-2については、12週での抗体検査でしか判断できないということです。
今回の検査結果からは、HIV-1の感染は否定来ています、コンゴ検査を受けてもHIV-1に関しては検査は陽性とはなりません。
検査を受ける時期は適切な時期がありますから、血液の鉄人は、今までの知識や学会などの報告と数多くの経験上から的確な時期を推奨していますのでその時期に検査を受けられることです。
2025/09/07(日) 15:31 No.1 EDIT DEL
かず
回答ありがとうございました。
安心して84日以降に検査してきたいと思います。
最後に教えていただきたいのですが、いつも検査の度に偽陽性が出るというネットの情報を見てビクビクするのですが、その日に結果が判明する即日検査?迅速検査?の際に偽陽性が1%くらいでるとあったのですが今まで3回受けて大丈夫だったので、検査で次も偽陽性が出ることは大丈夫でしょうか?
検査は、病院で実施している抗原抗体検査のCLIEA法となっていました。
2025/09/07(日) 15:43 No.2 EDIT DEL
血液の鉄人(元エイズ学会会員・現日本輸血・細胞治療学会特別会員)
病院で実施されているCLIA法(化学発光免疫測定法)のHIV検査で、過去3回陰性であれば、体質的な問題で偽陽性になることは考えられませんので、次回も偽陽性が出ることはまずない言えます。
偽陽性とは、実際にはHIVに感染していないにもかかわらず、検査結果が「陽性」と出てしまうことですが、CLIA法よるHIV抗原抗体検査(第4世代検査)では、偽陽性が出ることはごくまれにありますが、その確率は非常に低く、1%も出ることはありえません。
CLIA法は非常に感度の高い検査法であることからごくまれに、HIVとは関係のない他の物質(例えば、自己免疫疾患や特定の病気で生成される抗体)が検査試薬と反応してしまい、偽陽性となることがありますが、過去に数回受けて偽陽性が出たことがなければ今回も出ないと考えるべきでしょう
あなたがこれまでに3回、CLIA法でHIV抗原抗体検査を受けて陰性であったとのことと、CLIA法は非常に感度(感染者を正しく陽性と判定する能力)と特異度(非感染者を正しく陰性と判定する能力)が高い検査ですから、過去3回連続で陰性が出ていることからして今回も偽陽性は出ないと考えるべきでしょう。

2025/09/07(日) 15:58 No.3 EDIT DEL
かず
ご教授ありがとうございました。
安心して検査に臨めます。
2025/09/07(日) 16:15 No.4 EDIT DEL
かず
こんばんは。
昨日は回答をありがとうございます。
昨日から、首と後頭部のリンパを押すと痛くて、頭痛がして、鼻水が出ています。
今、ロキソニンを飲んでますが、今週末に検査を受けに行く際にこの症状が残っていたりすると検査に影響をしますか?

今回は、疲れの体調不良だと思うのですが、リンパが腫れたりするHIVの初期症状が3ヶ月弱の時期に現れることはありますか?

先週は背中に湿疹ができて、数日薬を塗ったら消えましたが、いろいろ気にすると些細な事が不安になってしまいます。
あと数日で84日経って検査を受ければ不安も消えると思うのですが…
大丈夫だと思いながらも、最後の不安に…
2025/09/08(月) 20:28 No.5 EDIT DEL
血液の鉄人(元エイズ学会会員・現日本輸血・細胞治療学会特別会員)
おはようございます。

晩から、首と後頭部のリンパの痛み、頭痛、鼻水などの症状でつらい思いをされているとのこと、お察しします。

◎症状と検査への影響

現在抱えている症状は、風邪や上気道炎(鼻や喉の炎症)によく見られるものでリンパ節が腫れて痛むのは、体に侵入したウイルスや細菌と戦っている証拠であり、免疫反応としてごく自然なことです。

ロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)は、炎症を抑え痛みを和らげる効果があるため、一時的に症状を軽減するのに役立ちます。

この種の症状は、一般的な健康診断や特定の疾患を調べる検査に直接影響することは通常ありません。

しかし、発熱がある場合は、念のため検査機関に事前に連絡し、指示を仰ぐのが良いでしょう。症状がひどい場合は、無理せず検査日をずらすことも検討してください。

※HIVの初期症状について※

HIVの感染初期に起こる症状は、急性HIV症候群と呼ばれ、感染後2〜4週間で出現することが多くこれは、インフルエンザや風邪に似た症状(発熱、リンパ節の腫れ、倦怠感、発疹など)が特徴で、数日から数週間で自然に軽快します。

特に全身のリンパ腺が"左右対称"(一部のリンパ腺のみ腫れることはまずありません)に腫れます。

ご質問にある「3ヶ月弱の時期」にこれらの初期症状が現れることは、典型的なパターンではありません。

感染初期に出るから"初期症状"と言います。

◎全体的な考察◎

ご記載の症状は、疲れやストレスが引き金となった風邪などのウイルス感染症である可能性が高いと考えられます。

背中の湿疹についても、ストレスやアレルギー、または単なる皮膚炎である可能性があり、症状がすぐに消えたことから、重篤な疾患である可能性は低いでしょう。

複数の症状が重なると不安になる気持ちはよくわかりますが、お話を聞く限り、現在の症状からHIV感染を強く疑う医学的な根拠は乏しいです。

◎検査と安心のために

HIV検査は、感染の有無を確定するための最も確実な方法です。
この時期早く結果を知るにはリアルタイムPCR検査(通称NAT検査)を受けることです。

不安な気持ちを抱えたまま過ごすよりも、検査を受けることで精神的な安心を得られることでしょう。

84日後の検査は、抗体検査において非常に信頼性の高い結果をもたらします。

どうぞ、安心して検査を受けてください。

そして、結果がどうであれ、症状が辛い時は無理せず体を休めることを優先してください。
2025/09/09(火) 05:43 No.6 EDIT DEL
かず
おはようございます
今日で84日目になるので、今日か明日辺りに検査に行けたら行こうと思っております。
先日お話ししたリンパの腫れは治りましたが、少し喉が違和感があるくらいで発熱はありません。
コロナやインフルエンザが流行っているので、万が一コロナやインフルエンザでも大丈夫ですか?と昨日、検査機関に電話聞いたら、受けにきてください。と軽い返事でした。
コロナやインフルエンザの抗体が偽陽性に影響したりしないのでしょうか?
あまりにも返事が軽かったので大丈夫かと思いました。
早く検査を受けて不安を解消したいのですが、体調が万全の時まで待つべきでしょうか?
2025/09/11(木) 06:35 No.7 EDIT DEL
血液の鉄人(元エイズ学会会員・現日本輸血・細胞治療学会特別会員)
おはようございます。
HIV検査に関するご質問、拝見しました。現在、HIVの感染機会から84日目とのことですね。

まず結論から申し上げると、新型コロナウイルスやインフルエンザに感染している、または最近感染していた場合でも、HIV抗体検査の結果に影響はありません。これらのウイルスに対する抗体が、HIV抗体検査で偽陽性(本当は陰性なのに、間違って陽性と判定されること)を引き起こすことはありませんので、ご安心ください。

検査機関の担当者が「受けに来てください」と軽く返答されたのは、検査の正確性という観点からは全く問題がないからと解釈できます。

しかし、検査機関によっては、発熱や体調不良がある場合の来院を控えるよう呼びかけている場合があります。

これは、HIV検査の正確性とは関係なく、他の来院者への感染拡大を防ぐための配慮です。

したがって、現在のお身体の状態を考慮すると、以下の2つの選択肢が考えられます。

1. 検査を受ける
発熱がなく、喉の違和感程度であれば、検査を受けることに問題はありません。不安を早く解消したいというお気持ちもよくわかりますので、検査機関に連絡し、体調不良でも受け入れ可能か再度確認した上で、来院の際はマスクを着用するなど感染対策を徹底して受診してください。

2. 体調が回復するまで待つ
喉の違和感が気になるようでしたら、無理せず体調が万全になってから検査を受けるという選択肢もあります。検査の窓口期間は感染機会から3ヶ月後(90日)が目安とされていますが、これはあくまで目安であり、100%正確な結果を出すための推奨期間です。84日目でも90日目以降でも、結果の信頼性に大きな違いはありません。

ご自身の体調を最優先に考え、不安なく検査を受けられるタイミングで行動されるのが一番良いでしょう。

この回答で、少しでも不安が解消されれば幸いです。
2025/09/11(木) 07:12 No.8 EDIT DEL
かず
回答ありがとうございました。
お昼に抗原抗体検査のCLIEA法を受けてきまして、先程、無事にスクリーニング検査で、陰性の通知がきました。
これで、今回の件に関して、HIV-1、HIV-2ともに感染していないとの解釈になりますか?
2025/09/11(木) 18:08 No.9 EDIT DEL
血液の鉄人(元エイズ学会会員・現日本輸血・細胞治療学会特別会員)
今回の件に関して、HIV-1、HIV-2ともに感染していないとの解釈になります。
検査が陰性で何よりでした。
2025/09/11(木) 18:23 No.10 EDIT DEL
血液の鉄人(元エイズ学会会員・現日本輸血・細胞治療学会特別会員)

新医学と切手の極意 新規原稿掲載のお知らせ

RES
『新医学と切手の極意』の『FAQ(よくある質問)』に『『HIV抗原抗体検査についてHIV抗体の検出には不安な行為から3ヶ月後(12週後)が結果を確認するために必要と理解していますが、
抗原についてですが色々のサイトを見ますと30~50日以内の検査結果が信頼できる結果で、50日を過ぎると抗原が減って検出できなくなるのでしょうか?』について専門家がわかりやすく解説します。』を新規掲載しましたので是非ともご覧ください。
https://voxsangman.com/faq/nfaq22.html
2025/09/10(水) 13:26 No.4315 EDIT DEL
メルマガ登録させていただいております。
最新の配信日は8/30です。

接客業をしています。
傷口は、感染の入り口になるという認識でおります。
自身の手に、逆剥けや擦り傷などがある時の、感染リスクについて知りたいです。
お客さんの手の出血や、いざという時に店員として応急処置をしなければいけない場面を考えてしまい、不安です。
なかなかあり得ないことだと思うのですが、鼻血や流血した状態のお客様が来店した時のことを思うと、怖いです。

過去ログを拝見したところ、傷が深くまで達するようなものでなければ感染リスクはないと書かれておりました。

ですが、自分ではその基準がわからず、困っております。

①逆剥けや手荒れなど、水にふれるとしみるような状態であれば、それは感染リスクのある傷口とみなしたほうがよいのでしょうか?
しみる=深い傷なのでしょうか?

②絆創膏などを貼って、ウイルス曝露から保護したい場合、どのような傷ならば保護をするのが適切ですか?
出血あり、浸出液あり、かさぶた、出血はないものの、しみる…など。
様々な傷を考えてしまい、きりがないので、なにか目安がわかるとたいへん有り難いです。

お返事お待ちしております。
2025/09/05(金) 05:53 No.4313 EDIT DEL
血液の鉄人(元エイズ学会会員・現日本輸血・細胞治療学会特別会員)
おはようございます、メルマガ登録ありがとうございます。

接客業での感染リスクについて、ご不安に思われているのですね。お客様との接触機会が多いお仕事柄、感染対策への意識が高いのは素晴らしいことです。

ご質問いただいた内容について、医学的な観点から分かりやすく解説します。

◎傷口と感染リスク

まず、感染リスクのある「傷口」の基準についてお話しします。

感染症の入り口となる傷は、主に皮膚のバリア機能が破綻した状態を指します。
皮膚は私たちの体を外部の病原体から守る重要な役割を果たしており、通常、健康な皮膚表面には細菌などが付着しても、容易に体内に入ることはありません。

◎逆剥け・手荒れとしみる傷

ご質問の「逆剥けや手荒れなど、水にふれるとしみるような傷」は、皮膚のバリア機能が一部破綻している状態です。

・しみる = 深い傷?

医学的な厳密な定義ではありませんが、「しみる」という感覚は、傷口から神経が刺激されている状態を意味し、皮膚の表面だけでなく、その下の真皮という部分まで傷が及んでいる可能性を示唆します。

この状態の傷は、病原体が侵入する可能性がゼロではないため、感染リスクがある傷口とみなして良いでしょう。

ただし、過度に心配する必要はありません。多くの場合、軽度の擦り傷や逆剥けは、体自身の免疫力によって自然に治癒し通常、健康な人の体は、そうした小さな傷から感染が広がるのを防ぐ仕組みを持っています。

・絆創膏の使用目安

お客様の血液や体液に触れる可能性がある場合、ご自身の手に傷があるときは、傷の大小に関わらず絆創膏などで保護することをおすすめします。

これは、ご自身の感染リスクを減らすためだけでなく、お客様へ配慮するためにも重要です。

・保護すべき傷の目安

明確な線引きは難しいですが、以下の状態の傷は保護するべきと考えられます。

出血している傷:最も感染リスクが高い状態です。

浸出液(体液)が出ている傷:傷口から透明な液体や黄色っぽい液体が出ている状態です。

かさぶたが剥がれかけている傷:かさぶたは傷を保護していますが、剥がれると再び開いた状態になります。

出血はないが、水にふれるとしみる傷:皮膚のバリアが破れているため、保護が必要です。

要するに、少しでも皮膚が破れている、または「水にふれるとしみる」といった感覚がある傷は、すべて保護の対象と考えるのが、安全な対策と言えます。

◎感染リスクと具体的な対策

ご不安な「お客様の出血」についてですが、流血されているお客様が来店されることは稀なケースと考えられますしかし、万が一に備えて、以下の基本的な対策を講じておくと良いでしょう。

・自身の手に傷がある場合:お客様に接する前には必ず絆創膏などで保護しましょう。

・応急処置をする場合:可能な限り使い捨て手袋を着用し、直接血液に触れないようにしてください。もし手袋がない場合は、ビニール袋などで代用することもできます。

※これらの対策は、**血液媒介感染症(HIV、B型肝炎、C型肝炎など)**のリスクを減らすために非常に重要です※

しかし、これらのウイルスは空気感染や飛沫感染はしませんし、傷のない健康な皮膚からは感染しません。

お客様の血液が手に付着しても、傷がなければ感染リスクはまずないことを覚えておいてください。

【まとめ】

接客業における感染対策は、過剰な心配ではなく、適切な知識に基づいた冷静な対応が重要です。

しみる傷は、感染リスクがある傷とみなして良いでしょう。

皮膚が破れている、またはしみる感覚がある傷は、大小を問わず絆創膏などで保護することをおすすめします。

お客様の血液に触れる可能性がある場合は、手袋の着用と手洗いが最も効果的な予防策です。

不安な気持ちを抱えながらお仕事をされるのは大変ですが、正しい知識を持つことで、安心して接客に臨んでいただければと思います。


ご自身の健康を守るためにも、日々の手荒れケアも大切にしてくださいね。

何かご不明な点があれば、お気軽にご質問ください。
2025/09/05(金) 07:45 No.1 EDIT DEL
ミサ
ご回答をありがとうございます。
自分の感染リスクばかりで、お客様への配慮を考えられていませんでした。
アドバイス、大変助かります。

いただいた知識をもとに、いつでも絆創膏や手袋が使えるように準備をしておこうと思います。

お客様の手の出血について、もう少しお聞きしても良いでしょうか。

時折、手荒れなのか、関節あたりがパックリ割れた状態のお客様がいます。
ほとんどの手指がそういう感じの人もいます。
明らかな流血はないものの、明らかに患部が赤く、血が止まっているかどうかは分からなくて…
お客様にお貸しするペンや書類のやり取り等があり、間接的な接触さえ怖いと思ってしまいます。
そういう方は、手のパックリ自体に慣れていて、傷口の保護など他の人への配慮には気が向かないようなので、なおさら怖いのです。
また、仕事柄、不安なことがあっても頻繁に手洗いに行くことができません…。

質問です。
自分の手に小さな傷があり保護ができていなかった場合、相手の傷口からどの程度の出血があれば、こちらへの感染リスクが生まれるものでしょうか。
どのくらいの量…とお聞きするべきかもしれません。

過去のスレッドには
深い傷口に、感染者の大量の血液が付着…、という表現がありますが
たとえば共用のペンや書類に付着したかどうかわからない程度なら、感染リスクは心配しなくて良いのでしょうか。
医学的な観点からのアドバイスを、どうぞよろしくお願いいたします。

細かい質問で申し訳ありません。お返事をお待ちしております。
2025/09/07(日) 03:33 No.2 EDIT DEL
血液の鉄人(元エイズ学会会員・現日本輸血・細胞治療学会特別会員)
お客様の手の出血に関するご質問、お気持ちお察しいたします。

ご自身の安全を守るためにも、医学的な観点からお答えします。

◎感染リスクについて

ご相談の状況で懸念される感染症には、主にB型肝炎、C型肝炎、HIVなどが挙げられますがこれらのウイルスは、感染者の血液を介して他者に感染します。

◎感染が成立するための条件

感染が成立するためには、一般的に以下の3つの条件が満たされる必要があります。

1.感染源: 感染者の血液、体液、組織など、ウイルスを含むもの。

2.感染経路: ウイルスが体内に侵入する経路(針刺し事故、性交渉、輸血など)。

3.感受性のある宿主: 感染する側の免疫力が、ウイルスに対して抵抗力がない状態。

今回のケースで特に重要なのは「感染経路」です。

◎血液の量と感染リスク

ご質問にある「どの程度の出血量があれば感染リスクが生まれるか」についてですが、ごく微量の血液が付着しただけで感染する可能性は、一般的に非常に低いと考えられています。

HIVやC型肝炎ウイルスは、空気中や乾燥した環境では急速に不活化(ウイルスとしての働きを失うこと)します。

B型肝炎ウイルスは、HIVやC型肝炎ウイルスに比べて空気中や乾燥した環境で不活化(ウイルスとしての働きを失うこと)するには時間がかかりますが、共用のペンや書類に付着したかどうかわからない程度の微量な血液であれば、感染リスクは心配しなくて良いレベルです。

◎ご自身の安全を守るための対策

過剰に心配する必要はありませんが、不安を軽減し、ご自身の安全を確保するために、以下のような対策をお勧めします。

・手洗いの徹底: お客様との接触後や、ペン・書類のやり取り後には、可能な限り速やかに手洗いを行いましょう。

・保湿と保護: ご自身の手に傷がある場合は、絆創膏などで保護することが最も重要な予防策です。

・使い捨て手袋の利用: 頻繁ではないかもしれませんが、もし可能であれば、手袋を着用することで直接的な接触を避けられます。

お客様に配慮しつつも、ご自身の安全を第一に考えることが大切で上記の対策を講じることで、感染リスクをさらに低減できるでしょう。

ご不明な点がありましたら、またいつでもご相談ください。
2025/09/07(日) 07:34 No.3 EDIT DEL
ミサ
ご回答をありがとうございます。

付着したかどうか分からない程度の血液での感染リスクは、心配するレベルではないのですね。

血液の鉄人様、図々しいお願いでたいへん申し訳ないのですが…

私はエイズノイローゼが治らず通院していて、こちらのサイトも何年も前から拝見させていただいております。
他のサイトや一般的な情報とは違い、一歩踏み込んだ具体的な知見(血液の量や、時間の経過目安など)を授けてくださることがとてもありがたく、本当にピンチの時に掲示板に助けていただいたこともありました。それからも、不安になった時は他の方の書き込みも拝見しております。
(以前の自分の過去ログも辿ったのですが、そこだけ削除されてしまっていて、読むことができず今回相談させていただきました)

せっかくご親切にお返事をいただいているのに恐縮なのですが、どうしても以前のように血液の鉄人様からの具体的なお答えをいただきたく、このような不躾なことを書いてしまうことをお許しください。

今一度、ご回答をお願いできませんでしょうか。

①お客様の中で、絆創膏から血が滲んでいたり、手荒れで関節がぱっくり割れてしまっている人がいらっしゃるので、こわいです。また、容易に保護の手袋ができるような環境にありません。
もし自分の手に小さな傷があり、保護ができていなかった場合、
相手の手の怪我による血液からHIV感染リスクが考えられるのは、どの程度の出血量からでしょうか。

②不安な機会があればすぐに手洗いを、との助言をいただきましたが、あいにく仕事柄、手を洗いに行ける機会はとても少ないです。
こうなってしまったら感染リスクがあるので洗いに行くべき、という血液付着量の基準がありましたら教えてください。

③こちらが絆創膏で保護をしていた場合、たとえ密閉状態とはいかなくても、血液が液体状態で直接付着しなければ感染リスクはありませんか?

何度も同じような質問で申し訳ありません。
どうぞよろしくお願いいたします。
2025/09/08(月) 02:10 No.4 EDIT DEL
血液の鉄人(元エイズ学会会員・現日本輸血・細胞治療学会特別会員)
ご相談ありがとうございます。以前もこのサイトを利用されていたとのこと、お辛い状況の中、再びご質問を寄せてくださったことに心から感謝いたします。以前のやり取りが削除されてしまい、ご不便をおかけしたこと、大変申し訳ございませんでした。

ご質問いただいた内容について、医学的・疫学的な観点から具体的にお答えいたします。

◎相手の血液からのHIV感染リスクについて

1. 相手の出血量と感染リスクについて

HIVは、感染者の体液(血液、精液、膣分泌液、母乳など)に含まれるHIVが、直接他者の体内に入り込むことで感染しますが、日常生活で他者の血液に触れただけで感染するリスクは極めて低く完全した事例を血液の鉄人は知りません。

HIVは空気中で非常に不安定で、血液が乾燥するとウイルスはすぐに死滅します。

感染力のあるHIVの量は、多量の血液に含まれていわずかな出血量、例えば滲み出る程度の血液では、感染力を持つHIVの量が極めて少ないため、感染リスクはほぼないと考えて良いでしょう。

感染が成立するには、HIVが体内に入る「経路」が必要で相手の血液が、あなたの体内の粘膜(目、鼻、口など)や深い傷口に直接触れる必要があります。

浅い擦り傷や手荒れによるひび割れ程度では、感染リスクはほぼありません。
HIVが皮膚のバリアを突破することは非常に困難です。

結論として、相手の絆創膏から滲む程度の血液や、手荒れによるひび割れからの出血によって、HIVに感染する可能性はまずないと考えてください。

感染が成立するには、お互いの多量の血液が、開放された深い傷口を介して直接接触するといった状況が必要です。

これは、輸血や医療事故のような特殊な状況に限られます。

◎血液付着時の対応について

2. 手洗いの基準となる血液付着量について

「この量なら感染リスクがあるから手洗いすべき」という明確な基準は存在しません。

これは、感染リスクが血液の量だけでなく、付着した場所や接触時間など、複数の要因によって決まるためです。

不安な気持ちを和らげるためにも、血液が付着したと感じたら、すぐに手洗いを行うのが最も良い対応です。

しかし、仕事柄すぐに手洗いできない状況は理解できます。

その場合は、後述するように、たとえ手洗いが遅れても感染リスクはほとんどありません。

重要なのは、血液が付着したかもしれない手で、自分の顔や口、鼻、目などを触らないことです。

これにより、HIVが粘膜から体内に入るリスクを最小限に抑えられます。

要するに血液の量に関わらず、手洗いができるタイミングでしっかり洗うことが大切でわずかな血液が付着したからといって、手洗いが数時間遅れたとしても、それによって感染リスクが劇的に高まることはありません。

◎絆創膏による保護の効果について

3. 絆創膏とHIV感染リスクについて

絆創膏は、傷口を保護する上で非常に有効です。

絆創膏が密閉されていなくても、液体の血液が直接傷口に付着するのを防ぐ効果はあり、感染リスクを大幅に減らすことができます。

血液が乾燥した状態で絆創膏に付着した場合、HIVは既に感染力を失っているため、感染リスクは考えられません。

血液が液体状態で絆創膏の上に付着した場合でも、絆創膏が血液を吸収し、傷口に直接触れるのを防いでくれるため、感染リスクはまずありません。

要するにたとえ完全な密閉状態ではなくても、絆創膏が血液を直接傷口に触れさせないバリアとして機能するため、感染リスクはほとんどないと考えて良いでしょう。

◎まとめ◎

あなたの不安は、HIVに対する正確な知識と、現実的なリスクの理解を深めることで、少しずつ和らぐと血液の鉄人は確信しております。

※搭載とのコンテンツの中には役立つものが多くありますから、お時間のあるときにお目通しをお願いします。

※HIVは、多量の血液が深い傷口に直接入らない限り、感染は成立しません。

※日常生活で他人の血液に触れる程度の接触で感染するリスクは、医学的・疫学的に見て極めて低いとされています。

※手洗いがすぐにできない場合でも、付着した血液が乾燥すればウイルスは死滅するため、過度な心配は不要です。

※絆創膏は、たとえ完全な密閉でなくても、傷口を保護する上で非常に有効な手段です。

今後も何か不安に感じることがありましたら、遠慮なくご相談ください。いつでも、あなたの声に耳を傾けます。
2025/09/08(月) 07:35 No.5 EDIT DEL
ミサ
たびたびの返信、ご説明、どうもありがとうございました。
恐怖症の克服を目指して、これからもこちらのサイトで勉強しながら頑張ってまいります。
2025/09/09(火) 03:55 No.6 EDIT DEL
こんにちは。先日メルマガ登録いたしました。

1つ質問をさせてください。
8月にマッサージのお店で最後に「手コキ」行為を受けました。
ローション?を塗られてのものでしたが、HIVの感染の可能性はありますか?
相手は着衣状態で、キスなどの行為もしていません。相手の手がどんな状態だったかは見ておらず、先生のホームページにある「手での行為(手コキ)を受けることからのHIVを含めた性行為感染症の感染について」を読んで、手コキでの感染は心配する必要はないのかな?と思ったのですが、気になってしまって夜もあまり寝られなくなってしまいました。
ご返信いただければ幸いです。
2025/09/02(火) 06:01 No.4312 EDIT DEL
血液の鉄人(元エイズ学会会員・現日本輸血・細胞治療学会特別会員)
おはようございます。
メルマガ登録ありがとうございます。
手コキ行為によるHIV感染の可能性は、ほぼありません。
手コキ行為でHIVに感染したという報告は、世界的に見ても極めて稀です。
HIVは主に以下の3つの経路で感染します。
性行為感染: 性的接触を通じて、HIVが含まれる体液(精液、膣分泌液、血液など)が粘膜(口腔、肛門、性器)から体内に入ることで感染します。
血液感染: 輸血や、注射器の共用などによって、HIVに感染した血液が体内に入ることで感染します。
母子感染: HIVに感染した母親から、妊娠中や出産時、授乳中に赤ちゃんへ感染します。
手コキ行為で感染しにくい理由としては、
手コキ行為では、これらの主要な感染経路が成立しないため、HIV感染のリスクは極めて低いと考えられます。
・あなたの性器と、相手の性器や肛門との直接的な粘膜接触がありません。
・HIVは空気や水に触れるとすぐに活動を失い、仮に相手の手に微量の血液や体液が付着していたとしても、あなたの尿道口や亀頭に直接触れる機会は少なく、感染に必要な量のHIVが体内に入る可能性は極めて低いからです。
・健康な皮膚は、外部からのウイルスや細菌の侵入を防ぐ優れたバリア機能を持っていますので、手に付着したウイルスは、通常、このバリアを突破して感染を起こすことはありません。
ご心配な気持ちは理解できますが、今回の件でHIVに感染する可能性はまずないと考えてよいでしょう。安心して、夜はゆっくりお休みください。
2025/09/02(火) 07:27 No.1 EDIT DEL
鈴木
先生、返信いただきありがとうございました。
昨日はまだ不安感がありましたが、考えすぎと思って考えないようにしたら、今日はちゃんと寝られました。
今後は不安行為のないように気を付けます。ありがとうございました。
2025/09/04(木) 06:24 No.2 EDIT DEL
血液の鉄人(元エイズ学会会員・現日本輸血・細胞治療学会特別会員)

新医学と切手の極意 新規原稿掲載のお知らせ

RES
『新医学と切手の極意』の『性行為感染症Q&A』に『性感染症のための10章
-13.HIV-2 PCR(NAT)検査はどこで受けられるのかの10章-』を新規掲載しましたので是非ともご覧ください。
https://voxsangman.com/stdfaq/stdfaq73.html
2025/09/01(月) 07:19 No.4311 EDIT DEL

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